
【取材レポート】小杉湯夏至祭の初日に行ってみた!
高円寺の老舗銭湯、小杉湯さんが開催するイベント”小杉湯×フィンランド『 夏至祭 – Midsummer Festival – 』”の初日に行ってきました!
期待に胸を踊らせ、JR高円寺駅に到着。
小杉湯さんへは商店街を抜けてゆくのですが、金曜の夜だったので駅前に居並ぶ飲み屋さんはどこも大賑わい。
本当なら今すぐにでも一杯やりたいところでしたが、風呂上がりまでは我慢!
汗ばむ気温の中、前へ前へと、歩みを進めます。
Google Mapを頼りに5分ほど歩くと、さぁ〜、見えてきました!
闇夜に浮かぶ小杉湯さんが!!
※Google Mapで「小杉湯」と入れると道筋が表示されます。若干入り組んだ区画にあるので、初めての方はMapで確認されることがオススメです!
格子の窓越しに見えるのは、前情報で聞いていた、ミュージアム「フィンランド&銭湯展」では?!
編集部では、以前も何度か小杉湯さんをプライベートで訪問させていただいていたのですが(「交互浴の聖地」として銭湯好きの中ではかなり有名なので)、お風呂上がりにマンガが読めたり、のぼせたカラダをゆっくりと休ませるソファ席があったりで、小杉湯さんの待合室はとっても快適なんです!
今回は、本場フィンランドのサウナの写真や、これまた銭湯業界で有名な小杉湯番頭兼イラストレーターの塩谷歩波さんの図解などが豊富に展示されるとあって、ますます楽しみだったのです。
これはもう、写真撮ってる場合じゃない!早く入ろう!
と、いうわけで店内に入るいやいなや、夏至祭の記念アイテムがお出迎え。塩谷さんのイラストが配されたうちわやタオル、また今回の夏至祭のタイトルにもあるように、フィンランドとコラボしているのでフィンランドのビールやカクテルが。
これは、風呂上がりに絶対飲もう!と、かたく心に誓い、イベント中も、お値段据え置きというありがたい価格設定の入浴料460円を支払って、いざ男湯へ!
訪問した時間は一般の入浴タイムだったので撮影はできなかったのですが、小杉湯三代目店主の平松佑介さんがTwitterに上げられたこちらの写真をご覧ください!
このインスタレーション、かなりの迫力です。
夏至祭の象徴となるインスタレーションを1日かけて創りあげました。テーマは「フィンランドの森と湖」
白樺の樹に、檜原村から持ってきた杉の樹、針葉樹に広葉樹がおりなす木のコラージュです。もはや、非日常を通りこした、非現実。これは宇宙だし、アートです!
art:密林東京
photo:佐藤達哉 pic.twitter.com/e3Sgsz5XpM— 平松佑介 | 小杉湯三代目 (@hiramatsuyusuke) 2018年6月22日
のんびりとお風呂に浸かりながら見上げる巨大なインスタレーション、、、これはもうエンターテインメント以外の何物でもない!
そびえ立つ白樺と杉の立体物の隣で、カラダを洗ったり、お湯につかって、一日の疲れを癒す人たち。
景色はシュールなんですが、浴槽内で過ごしているうちに、なんだか馴染んでくる部分もあります。
サウナの本場、フィンランドでは、水風呂の代わりに湖に飛び込んだりもするので、「お風呂と樹木」というのは、親和性高いのかもしれません。
「あの木すごいね〜!」「今日の小杉湯はジャングルみたいだ!」なんていう、インスタレーションをきっかけにお客さん同士の会話が生まれているのを目にすると、平松さんが、以前のWEBのインタビュー記事で銭湯を「家」や「職場」に次ぐ「サードプレイス」と表現されていたことが記憶に蘇りました。
癒しの場であるとともに、地域の交流の場でもあり、人と情報が交錯する「かけがえのない場(でも、かけ湯はあります!)」に銭湯は成り得るのだと実感できました。
常連さんが多いせいかもしれないですが、とにかくお客さん同士の距離が近いんですよね!小杉湯さんって。
みなさん、まぁ会話する会話する。挨拶する挨拶する。年配の男性同士が出会い頭にちょっとお湯を掛け合って「最近どう!」なんてふざけている姿なんて、微笑ましいったらないです。
取材に訪れた編集部員のPは、実はまだきちんと店主の平松さんにご挨拶できておらず(いつもはプライベートで行ってましたんでね!)、(お風呂上がりにお会いできるかなぁ…)程度に思っていたのですが、水風呂につかっていると、隣のミルク風呂に「それらしき人」が!
同じくミルク風呂につかっている他のお客さんに、インスタレーションの説明を事細かに説明されていたので、これは!!と思って機会を伺っていたところ、これまたちょうど良いことにその「それらしき人」が水風呂に入ってこられるじゃありませんか。
初めての挨拶が、素っ裸でとなることに恐縮しつつも、「と、突然すいません!三代目の平松さんでしょうか?!」と聞くと、笑顔で「はい!」とのお返事が。
文字通り、裸の付き合いができ、日曜日の本イベントの取材のお話等、少しさせていただきました(お風呂上がりに、きちんと番台でもご挨拶しましたよ!)。
新R25で、若旦那と共に小杉湯的”銭湯2.0″を語らせて頂きました〜先週火曜日の取材から公開までのこのスピード感すごい!
「銭湯2.0」を掲げる小杉湯が人を集められる3つのワケ|新R25 https://t.co/CQbYyGxj5f
— enya honami (塩谷歩波) (@enyahonami) 2018年5月28日
この笑顔が素敵な右の御仁です。左は、銭湯業界で獅子奮迅のご活躍をされている前出の塩谷歩波さん。
このインタビューもめちゃめちゃ面白いです。
さて、うわさの白樺湯は、銭湯好きの皆さんなら「薬湯」でよく見かけるあのお馴染みの白いメッシュ袋の中に、白樺の葉がふんだんに詰まっていて、熱い湯の中で、ほのかな香りを楽しむことができました。
三国志の有名な故事、三顧の礼に倣って、「白樺湯→水風呂→イチゴ湯→水風呂→ミルク風呂→水風呂」という三回の交互浴で十分にリフレッシュした後、最後に温かい湯に一瞬つかり、仕上げに冷たいシャワーを浴びて、お風呂を出ました。
いよいよ、お待ちかねの風呂上がりの一杯だ〜!
というわけで、お風呂上がりには、ジンベースのあまーいフィンランドのカクテルを飲み、ゆっくりとミュージアムを観覧。
やばい、日曜日が本イベントなのに、すでに十分楽しみまくってしまっているということに気がつき、夜10時を過ぎてなお混み合う店内を後にしました。
三代目の平松さん、水風呂の中での突然のご挨拶を失礼いたしました!
夏至祭、サイコーでした!
日曜日も伺います!
編集部員P
↓盛り沢山のイベント内容が詳細に記載された夏至祭の公式サイトはコチラ↓
小杉湯×フィンランド『 夏至祭 – Midsummer Festival – 』公式サイト
http://geshisai.sento-saiko.jp/
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